なぜ人は現状にとどまってしまうのか?
【はじめに】
「今のままじゃダメだと思っているのに、なぜか行動できない」
こんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
実はそれには、脳の“ある仕組み”が深く関わっています。
この記事では、脳科学とコーチングの視点から、変化を拒む心の正体に迫り、どうすればそこから一歩を踏み出せるのかをお伝えします。
【1. ホメオスタシス(恒常性維持機能)の力】
私たちの脳には「現状を維持しようとする力」が備わっています。
これをホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼びます。
たとえば、体温が急に上がったら汗をかいて下げようとしたり、
血糖値が乱れれば自動的に調整されたりしますよね。
これら体の反応と同じように、情報空間(マインド)にも「元に戻ろう」とする力が働いているのです。
これを発見したのは認知科学者の苫米地英人博士です。
【2. コンフォートゾーン(安心領域)にとどまる理由】
人は「慣れた環境」「経験のあるパターン」に強い安心感を感じます。
それがたとえ望ましくない状態であってもです。
・今の職場に不満があるけど転職しない
・人間関係にストレスを感じてるけど離れられない
・もっと稼ぎたいけど副業を始められない
こうした行動の背景には、コンフォートゾーンから出る不安があります。
「知らないこと」より「わかっている不満」を選んでしまうのです。
【3. 変化を起こすために必要なこと】
では、どうすればその“安心の檻”を超えて変化できるのでしょうか?
答えの一つが、**「現状の外にゴールを設定すること」**です。
コーチングでは、
「今の延長線ではたどり着けない、でも本気で達成したい未来」=“現状の外のゴール”を設定します。
そして、次のことを行います。
- ゴール側に近づいている自分が見ている世界の映像を作る。
- その映像を鮮明にする。
- その映像にその時に感じているであろうpositiveな感情を乗せる
ここでのポイントは、自分目線の映像とすることです。自分の姿が見える、第三者の目線ではなく、自分が見ている映像にしてください。
その時、そばにいるのは誰ですか?どんな服を着ていますか?眼鏡をかけていたら、フレームが見えていますか?手には何を持っていますか?
どんどん具体的に映像を作って、鮮明にしていきましょう。
そうすると、脳はそちらに臨場感を感じ、自然とその映像の世界に向かって行きます。これもホメオスタシスです。
【おわりに】
「変わりたいのに変われない」ことを責めないでください。
それはあなたの意志が弱いからではなく、脳が正しく働いている証拠です。
でも、脳の仕組みを理解して使いこなせば、人生は必ず変わります。
コーチングは科学的理論に基づいた理論です。
つまり、再現性があるということです。
コーチングをしっかり学んで、自分のマインド(脳と心)を使いこなしていきましょう。
【オススメ図書】
苫米地英人著 コンフォートゾーンの作り方
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苫米地式コーチング認定コーチ補 松下哲也
名古屋拠点に活動中
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